2009年1月23日金曜日

マッピング案

GoogleGroupに上げたものの再掲。補足つき。

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どうしてもGoogleEarthやSecondLifeの意義を感じられない。
便利は便利としても、使わなければいけないものでもない。それを使うために時間を使っているのか、時間を使うためにそれを使っているのか。
情報を集めて表示するというマッピングの性質から、博物館展示との類似を見た。言わばGoogleEarthというウェブ上の博物館に収集された情報資料。世界中からアクセス、共有できる博物館。展示によって情報に新しい価値を生み出す場所。
以上のようなGoogleEarthの解釈から、マッピング案を三つ。


(案1)水面マッピング


↑マッピング以前の地球。


↑河川の水面を撮影した画像をマッピングしていく。水の透明度が低い(=水が汚れている)ほど、表示面積は大きくなる。


↑画像が集まっていくと日本全体を水が覆う。


(案2)地球の再認識


↑どこでもネットワークがつながる環境においては、地域特性がなくなる。情報を地球中に貼り付けていくことで、地球は地球でない何モノかになる。水面マッピングも同様(水面を貼り付ける→日本が沈没したかのように見える)。
赤い斑点(上の例では水玉模様を主題とするあのアーティストを意識)である必要はなく、様々な題材が考えられうる。半分地球で半分月、など。
地球は球体、ということをも疑う視点を目指す。またコラボレーション、ワークショップの形でのGoogleEarthの活用を検討。


(案3)佐藤vs鈴木マッピング



↑各市町村における「佐藤」姓、「鈴木」姓の世帯数を比べ、多い方の姓を表示する。佐藤と鈴木の国盗ゲーム的なマッピング。一番多い姓が佐藤か鈴木以外の時は空白になる。


↑ズームすると、全国規模での佐藤と鈴木の勢力図がわかる。(これらの分布は全てイメージ)

戦争はメディアを通じ、どこからでも報道される。しかしそれはイメージでしかない。
佐藤と鈴木、「多い姓」という漠然たるイメージが勝手に戦争を始めるマッピング。終わりなき不毛な戦いの記録。
実在しない事件の展示。

cf.讃岐醤油画資料館

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